中学生にも危険な出会い系サイト

「さみしくて暇つぶし」女子中学生7%利用、実際に会う20%

新聞記事―――――――――――――――――――
 中学生が、携帯電話の出会い系サイトがきっかけで被害にあう事件が急増している。朝日中学生ウィークリー9月22日号では特集を組み警告している。買春被害が中学生が高校生を越したこと、被害者は「親の愛情の無さ」など大人が被害を防止する仕組みを作ることの必要性を強調。ねちずん村村長(下田先生)が「どう防ぐか」というテーマで書いている。
 (2002年9月22日 朝日中学生ウィークリー)
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 買春被害どう防ぐか(下田博次)・・・・・IT先進国のアメリカでは政府、業者、親らが一体となって「子どもをインターネットの有害情報から守るサミット」などを開き、IT時代に生きる子ども達を健全に育てようという努力を続けています。家庭ではパソコンは居間に置き、子どもが自由にインターネットを利用しないよう親が責任を持って使わせています。有益有害情報が混在するインターネット上で、最終的に子供達が責任と判断力を持って自由に振舞うことが出来るよう、成長段階にあわせて使わせるようにしています。

 日本の大人は、子どものインターネット利用を欧米ほど重く見ていません。特に携帯電話からインターネットを利用する危険を理解していません。社会的責任能力や判断能力が無いのに、大人はせがまれるまま買い与えるだけです。そのため事件が急増しています。気づかないうちに被害者にも加害者にもなりえるインターネットの世界で、子どもが傷を負わないように、大人がサポートするべきです。

 それには情報を読み解く能力をつけるメディアリテラシー教育、とくに「ITリテラシー」「携帯リテラシー」に社会全体で取り組むことが求められます。学校、地域、NPO(非営利民間組織)大学、業者、行政が連携し、情報やノウハウをやりくりして子どもをサポートするシステムを作る必要があるでしょう。