ペアレンタル・コントロール夏期集中講座はじめます

 青少年メディア研究協会は市民活動組織(ねちずん村)として過去8年にわたり、子育て教育に責任を果たさなければならない保護者、教員の方々に向けた「子どもとインターネット」啓発活動用教材の開発に取り組んできました。私どもが製作した教材(小冊子、やシミュレーション・プログラムおよび映像(DVD)など各種媒体)はヤフーなどネットや新聞、雑誌でも紹介され、おかげさまで、多くの皆様にご利用いただいております。
 当協会では、このたびそれらの教材を「ペアレンタル・コントロール講座」というコンセプトで統一し、インターネット時代の子育て教育能力の獲得をめざし深く学習したいとご希望の方々に提供することにいたしました。この種の講座は、私どもが長い間あたためてきた構想にもとづくものです。

 およそ10年間の保護者、教員あるいは消費者の立場からする活動経験により、私たちは業者に頼った情報入手、学習サービスには全面的信頼を置くことができないと判断しています。たとえば近年にわかにはじめられた(きっかけは下田の業界向け講演会でしたが、、)業界主導の子供向け「安心、安全」を謳った安易な啓発活動では限界があり、実質的には低学年むけ販売促進の危険もあることを学んできました。

 私個人としては、ようやく台頭したフィルタリング普及の掛け声にも不安があります。端的に言えば、本当に子どもの健全育成に役立ち、親や教師のネット時代の子育て活動(ペアレンタル・コントロール)をサポートするサービス、すなわち「保護者を助け、子どもを守るフィルタリング」ではなく「業者の商売を守るフィルタリング」にすりかわる構造が気になって仕方ない昨今です。子どものインターネット利用の最終的責任は保護者にあるという原則からすれば、今後さらに発展するネットビジネスの行方まで見抜く力を、子育て教育に責任と義務を果たさねばならない方々にお持ちいただきたいと考えます。そこで今回、奈良市、広島市、京都市、岡山県の行政関係者と市民皆様の賛同とご協力を得て、夏季集中講座を開設することにいたしました。(各方面からのお問い合わせもあることから、集中講座の内容は概略以下に示しました)昨Nより引き続く群馬県、茨城県、鳥取県の行政、市民の方々とのコラボレーションをベースに、さらに発展した講座展開を全力で行うつもりです。

・入門・初・中級講座 プログラム