ケータイよりパソコンに?
子ども達が携帯電話よりパソコンやタブレットからネット遊びをしようという動きが広まるかもしれない。
そういう理由は二つある。ひとつは携帯電話の画面が小さいことと伝送スピードの遅さである。このほかに地域によっては学校やPTAなどがケータイ利用のリスクから携帯電話からネット遊びをさせない、あるいはケータイそのものを中学時代から買い与えないという機運を強めている。そういうところでは、中学生らは画面の大きいパソコンから質の悪いネット遊びコンテンツや動画(ユーチューブ)サイトなどを使ったほうがうるさく言われないし都合がいいと考えてもおかしくはない。
子どもらが、「携帯電話はいらないからパソコンでネットを利用する」と言い出したら喜んだ方がよい。なぜなら、これまでに我々が主張してきたように、携帯電話やスマートフォンからのネット利用よりパソコンからのネット利用のほうがペアレンタル・コントロールしやすいからだ。米国などで見られるように、子どものインターネット利用に当たり、子ども部屋にパソコンを持ち込ませず居間に置き、フィルタリングをかけ、大きな画面であるからどんな情報を利用しているか見守りができる。しかし、そんなことも知らず、あるいは「せず」パソコンからインターネットを自室で好き勝手に使わせると有害情報やゲームなどを好きなだけ使うようになるはずだ。
私は長い間「問題は携帯電話機の利用ではない。子どものインターネットの使わせ方だ。」といい続けてきた。パソコン、ゲーム機、スマートフォン、携帯電話などなどこれから出てくるターミナルなど、子どもが使う端末機の種類に関わらずペアレンタル・コントロールしなければ子育て教育上のリスクはなくならない。